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HAJIMARI Beppu News Letter /March.2026

湯のまち別府にある、宿×文化発信拠点「HAJIMARI Beppu」のニュースレターです。
当館では、6室の暮らすように過ごせ、お仕事や滞在制作もしやすい客室(定員1~5名)を備え、〈一泊一湯〉近隣の風情有る共同温泉のチケットをプレゼント(10湯から選べます!)。1階「HAJIMARI LOUNGE」では日頃は「喫茶ゆあみ」がオープンしている他、展示やトークイベント、手しごとワークショップなど様々な活動が行われており気軽にご参加いただけます。
本ニュースレターでは、毎月のご案内と、HAJIMARI Beppuの「いま」をお届けします。

3月のはじまり

新年あけましておめでとうございます。

年のはじまりの朝、冬の空は澄みきって、深呼吸したくなるような気配をまとっています。別府湾の向こうから昇る今年最初の朝日が、街にやわらかな光を投げかけ、その輪郭を静かに浮かび上がらせていきました。そんな景色とともに、新しい一年が動き出したことを感じます。

別府のまちでは、海辺からの風と通りの往来が交わり、日常の音が少しずつ重なっていきます。ふらりと入ったまちの温泉では、湯の上を漂う静かな時間が、心に柔らかな余白をつくってくれます。街中の言葉にふと目が留まったり、創作に夢中になる瞬間が日々の連なりとして溶け込み、集中と余白を行き来するその感覚が、日常の流れにそっと寄り添ってくれるように感じます。

新しい一年が、みなさまにとって穏やかな時間となりますように。
今年も HAJIMARI Beppu より、新たなはじまりをお届けします。

 2月は『HAJIMARI Talk Live No.005 「幸せの企画術」』が開催されました。
ゲストは、脚本家・放送作家であり、日本を代表する企画者の小山薫堂さん。
当日は、「いただきます」「ごちそうさま」に込められた感謝の意味や、スーパーマーケットを“命の展示場”と捉える視点、そして湯道を通して日常の幸せを再発見する姿勢など、私たちの暮らしを見つめ直す数々の言葉が届けられました。
また、「その仕事は新しいか・楽しいか・誰を幸せにするのか」という問いや、所作や“ひとりの慎み”の大切さについても触れられ、企画や建築、日々の業務に通じる多くの学びを得る時間となりました。
3月もHAJIMARI Beppuでは、多彩なイベントやコンテンツをご用意しています。どうぞお楽しみに!


Events


日本酒 × 気候変動 トークイベント

酒造りにおけるリアルな現場の声を聞きながら、日本酒の魅力や楽しみ方を知り、 その魅力を未来に繋げるトークイベント。

当日は、蔵元から見た“酒造りのリアル”、酒販のプロが語る“日本酒の楽しみ方”、気候変動が酒米・発酵文化に与える影響について、それぞれの立場からお話しいただきます。 
皆さまのお越しをお待ちしております。

〈日時〉2026年3月21日(土)18:00〜21:00
〈登壇者〉クンチョウ酒造 蔵人 冨安大一郎氏 / @kunchoshuzo
持続社会連携推進機構アース・シェルパ代表 小池宏隆氏
丸田酒舗/Beppu Sake Stand巡 代表 丸田晋也氏 / @marutashuho
〈参加申込〉事前:1,500円 / 当日 1,800円


トーク形式やパフォーマンスなど、別府内外のアーティスト達と直接話せる特別な金曜日の夜に開催。
・参加費:1オーダー + 投げ銭制(予約不要)
・どなたでもご自由にご参加いただけます。
・協 力:BEPPU PROJECT 

3/6(Fri) 18:00~/内海 昭子

ホストは、「世界を異なる形で再生させる旅の入口」をコンセプトに、2022年10月より別府市で展開されている[ALTERNATIVE-STATE]の招聘アーティスト・内海 昭子さん。
「時間の連続性を表出する風景の再構築」をテーマに、インスタレーションを軸に映像や写真など多様なメディアを用いた表現を行う美術作家です。
2003年に武蔵野美術大学映像学科を卒業後、2011年に東京藝術大学大学院美術研究科修士課程を修了、2015年に同博士後期課程を修了しています。
ポーラ美術振興財団および吉野石膏美術振興財団の若手芸術家研修助成を受け、2014年から2017年にかけてドイツに滞在。そのほかアジア各地でアーティスト・イン・レジデンスに参加し、異なる土地や時間の層に身を置きながら制作を続けています。


Workshop


3/12(Thu)13:00〜季節の花の会 桜色を束ねたパリスタイルブーケ

La brise fleursによるパリスタイルのフラワーアレンジワークショップ。今のこの時期だけ楽しんでいただける季節の花を思う存分楽しんでいただきます💐 
3月はパリスタイルブーケをお作りいただきます🧺

a) 季節の手紡ぎ 8,800円 b) 花のいろは 6,600円

※ a)かb)により大きさや内容が変わります。
※どちらのクラスも初心者~経験者まで参加可能
※お花や内容はその季節のおまかせとなります
※写真はイメージです。
お申し込み・詳細はこちら

3/21(Sat)10:00〜/陶芸ワークショップ

宿主人でもあるWakako ceramics (坂本和歌子)による、手捻りの陶芸ワークショップ。マグカップやお茶碗、カフェオレボウルなど、自分で作るお気に入りのうつわを作ってみませんか?
お申し込み・詳細はこちら


Infomtion


温泉に浸かって癒やされたからだを、内側からもすこやかにいられるように、という思いを込めて、心もからだもほっとできるスープをはじめとしたフードやこだわりのスイーツ、ドリンクを揃える喫茶ゆあみ。   
ランチ時に、午後のお茶のお時間に是非お立ち寄りください。   
【営業時間】月・木・日曜日11:00-17:30(17:00 L.O.)
      金・土曜日11:00-20:00(19:30L.O.)
※イベントにより異なる場合あり。SNSをご確認ください。
【定休日】 火曜・水曜
※定休日の10:00~15:00は、ドリンクのみご提供可能です。併設する「うみとじかん」の焼き菓子と一緒にお楽しみいただけます。

自家製ドリンク〈レモン

今回は【自家製ドリンク〈レモン〉】をご紹介いたします。
瀬戸内・愛媛県大三島から届いた、農薬や化学肥料を使わずに育てられた、皮まで安心して食べられるレモンを使い、優しい甘さの中に、ほんのりとした酸味を感じる味わいに仕上げました。レモンに含まれるクエン酸やビタミンは、気分をすっきり整え、疲れを感じやすい季節の心身をやさしく支えてくれます。

お湯で割ったホットレモン、炭酸で割ったレモネードに加え、今年は紅茶にレモンシロップを合わせたレモンティーもご用意しています。
寒さで体調を崩しそうなこの季節にぴったりな、元気の出る一杯です。

自家製ドリンク〈レモン〉
(ホットレモン/レモネード/レモンティー):各660円 (税込)


客室のご紹介

HAJIMARI Beppuの客室をご紹介いたします。
今回は【Room 4D】。当館の宿主人である陶芸家・坂本和歌子のウォールアートを展示しているお部屋です。作品は当館内で制作されており、別府に湧き出る、人を癒し様々な人々を集める静かなエネルギーを感じていただけると思います。
3畳ほどのワークスペースがあり、様々なワークや制作にも適したお部屋です。当館内で一番広い専用テラスがご利用でき、景色を眺めてのんびりするのみならず、食事をしたり、体操をしたり、制作をしたり、さまざまな用途でお使いいただけます。


HAJIMARI LOUNGE SHOPだより

オリジナルレターセット

文筆家 甲斐みのり監修によるオリジナルレターセット。
別府の美しい海や街じゅうにあがる温泉の湯気、路地に寝転ぶ猫…そんな別府の風景をイメージし、別府在住のイラストレーター・網中いづるが挿絵やラインを描きました。 印刷は大分市で明治43年に創業した高山活版社の活版印刷。職人さんが1枚ずつ仕上げており、版の凹凸が愛おしいです。 便箋は裏面に切手をはれば、ポストカードとしても使用できます。

オリジナルレターセット...660円(税込)


今月の別府の風景

別府公園

別府のまちなかに、ゆるやかにひらけた緑の広がりがあります。駅から歩いてほどない場所にありながら、一歩足を踏み入れると空気がやわらぎ、視線が自然と遠くへ抜けていく場所。別府公園は、このまちの日常に寄り添い続けてきた風景のひとつです。

この一帯は、明治40年、大正天皇(当時の皇太子)の行啓に伴い整備された歴史ある地。その頃に植えられた松のなかには、いまもなお樹齢100年を超えて生き続けている木があります。長い年月を経た幹の佇まいは、ただの公園ではなく、時間を内包した場所であることを静かに物語っています。

公園の外周約1,700mにわたる石組みに使われている石は、整備の際に別府公園や南立石公園から出土したもの。土地にあった石が、そのままこの場所の輪郭をかたちづくっています。歩くたびにこの土地の記憶が伝わります。

春には梅と桜の名所として、ブンゴウメや白梅、紅梅がやわらかな香りを運び、続いてソメイヨシノが見事に咲き誇ります。季節の移ろいが、ここでははっきりと、しかし穏やかに感じられます。

四季折々のイベントが催され、遠足や学校行事の場ともなり、ランニングやウォーキングを楽しむ人の姿も絶えません。別府市民にとっては憩いの場であり、日々のリズムを整える場所。観光で訪れる人にとっても、このまちの生活の温度を感じられる場所です。

日本の歴史公園100選にも選ばれている別府公園。広がる芝生と松林、季節の花々。その風景のなかに身を置くと、別府というまちの奥行きが、確かに伝わってきます。


ハジマリアーキテクツだより

HAJIMARI Beppuは、建築設計事務所ハジマリアーキテクツ株式会社が自社プロデュースし、運営しています。HAJIMARI Beppuの建物は、築46年になる地域に愛されてきた元酒卸業倉庫建物を、自社で耐震再生し活用しています。古い建物は丁寧に再生すると、地域の記憶を引き継ぎながら、現行法規に適合した安全で快適な建物に生まれ変われる事を体験して頂ければ嬉しいです。
こちらでは毎月、ハジマリアーキテクツの「いま」もお伝えできれば幸いです。

【HAJIMARI Talk Live No.005】を開催いたしました。

 先日、別府の宿泊+複合文化拠点 HAJIMARI Beppu にて、【HAJIMARI Talk Live No.005】を開催いたしました。
今回のゲストは、放送作家の小山薫堂氏による『幸せの企画術』。別府をこよなく愛する小山氏とのご縁が重なり、実現した一夜限りの時間となりました。

 トークの中で繰り返し語られたのは、「感謝」と「慮り」という姿勢です。
スーパーを「命の展示場」と捉え直す視点、そして「いただきます」は感謝のスイッチであり、「ごちそうさま」は明日を生きる誓いであるという言葉は、私たちの心に深く残りました。日常の中で見過ごしているものにこそ、幸せの種があることを教えていただきました。

 「想いがあって見つめるからこそ、価値が生まれる」。
その言葉は、私たちの仕事にも静かに重なります。設計とは、条件を整理することにとどまらず、その場所に流れてきた時間や関係の積層を観察し、受け止めることから始まる行為です。
まだ形になっていないものを捉えようとするとき、慮るという姿勢は、はじめの線を引くための確かな手がかりになるのだと感じました。

 また、「その仕事は新しいか、楽しいか、誰を幸せにするのか」という問いも心に残りました。
幸せを創造する企画の原点は、意外にも“バースデーサプライズ”にあるというお話でした。誰かを本気で喜ばせたいと願うこと。その思いからすべては始まるのだと。

本当に喜んでもらうためには、その人をよく観察し、何を大切にしているのかを知ろうとする姿勢が欠かせません。観察とは関心を向けること。関心とは、慮りのはじまりでもあると感じます。

「幸せは探すものではなく、気づくもの」。

別府の湯に浸かりながら日々に感謝する姿勢。内側から滲み出る豊かさが、まちの魅力になるという視点も共有されました。外へ発信する前に、まずはここで暮らす私たち自身が、足もとの幸せに気づくこと。その在り方こそが、人を惹きつける力になるのかもしれません。

今回のトークライブは、私たち自身の仕事をあらためて見つめ直す時間となりました。
慮りを積み重ねること。日常の幸せに気づくこと。
そして、湯が湧くように幸せが広がる建築を目指して、これからも歩んでまいります。

今後のHAJIMARI Talk Liveにも、どうぞご期待ください。


“宿泊施設の未来戦略”現地見学セミナーを開催いたしました

2月27日(金)、ハジマリアーキテクツ主催「唯一無二の空間がブランドになる『この場所で、この人とだから』できる宿泊施設の創り方“宿泊施設の未来戦略”現地見学セミナー」を開催いたしました。

 ご来場いただきました皆さまに、心より御礼申し上げます。

 本セミナーは、「宿泊施設の未来戦略を、机上ではなく実在する空間で体感していただきたい」という想いから企画いたしました。会場は、私たちが再生・運営する「HAJIMARI Beppu」と、設計を担当させていただいた関屋リゾート様の「GALLERIA MIDOBARU」。林太一郎社長をはじめ、関係者の皆さまのご協力のもと実現いたしました。

午前はHAJIMARI Beppuにて、旧耐震建物の用途転換を通じた事業展開や、空間価値と事業性を両立させる視点についてレクチャーと館内ツアーを実施。午後はGALLERIA MIDOBARUへ移動し、レストラン「THE PEAK」での昼食と内部見学、さらに林社長による経営のリアルなお話と、光浦による設計プロセスの解説を行いました。

ご参加者からは、「体験することで理解が深まった」「建築と経営のつながりがよく分かった」とのお声もいただき、実空間を舞台とする学びの意義をあらためて実感する一日となりました。

今後もテーマを変えながら、空間と事業の未来を考える場を継続してまいります。
また皆さまとお会いできますことを、心より楽しみにしております。

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